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彷徨する自由帖

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雑記

英国ペンハリガン(Penhaligon's):セントライブラリーに入っていた香水の印象

上の記事に引き続き、今日も海より広い香水沼の浅瀬で、ゆるゆると手の届く範囲のものを取り寄せて楽しんでいます。ここに記録しておくのは、ペンハリガンが展開しているもののうち「ルナ」と「クララ」の他にも試してみたミニサイズのディスカバリーセット…

オイル香水専門店 The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の商品からおすすめ5つ

自宅で過ごす時間の長さにともない、作業中の気分転換に香水をつける機会が増えました。これがとても楽しいんです。家なら他人が同じ空間にいないので、いわゆる香害となり、不快な思いをさせてしまう心配もありません。まるで小説を読むように香りから情景…

回答しました:はてなブロガーに10の質問|10周年特別お題

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」企画が開催されていたので投稿してみます。

清めたり呪ったり - 日本語と英語にある「地面に塩をまく」にまつわる慣用表現の違いについて

葬儀業界の片隅で仕事をしていると、お清めの塩の存在について思いを巡らす機会がたびたびある。現在ではさまざまな理由で、会葬後の参列者に塩を配らない場合も増えているようだが、ひと昔前はより一般的な風習だっただろう。死にまつわるものを不浄、穢れ…

魅惑のラム酒とバニラ、秘密の女・クララ|ペンハリガン (Penhaligon’s) のポートレートから

英国、という以外には場所も時代も不明などこかに佇む、中世盛期に建てられた大きな邸宅にはある貴族の一家が住んでいた。彼らはそこで多くの使用人を抱えながら、実にイギリス上流階級らしい生活を送っているそうだ。一見すると単に優雅で平穏な毎日が営ま…

英国ペンハリガン (Penhaligon's) のフレグランス、ルナの香り|愛用品たち(2)

いろいろな香水を楽しむのが好きだけれど、基本、使う頻度も量も少なくて、集めたアトマイザーのサンプル(2mlくらい)ですらぜんぜん減らない。一般的に売られているものは50~100mlのものが多く、とても新鮮なうちにすべてを使いきれない……。そんな筆者で…

ペリカンの代表的な万年筆「スーベレーン (Souverän)」M400青縞の使い心地|愛用品たち(1)

昨年から日常的に使い始めた万年筆。所持している本数もインクの種類も決して多くありませんが、用途によってそれぞれを使い分け、毎日書き心地を楽しんでいます。適切な手入れを続ければ本当に長く使えるものなので、愛着が湧きますね。なかでも、特にたく…

紅茶はおいしくて楽しい。場面や好みに応じて色々な種類・形式で

はてなブログの今週のお題は「好きなお茶」であるそうなので、以下には家でも手軽にできる自分なりの紅茶の楽しみ方や、他にも外食の際とか、別の場所で出会った紅茶の種類などを書き残してみる。おいしくて楽しい紅茶、私はきっと禁止されないかぎり、高齢…

美術系の専門コースがある高校に通っていた|カリキュラム・良かったこと・思い出など

ここでは個人的な振り返りも兼ねて、私が通っていた高校の専門コース(美術系)が一体どんなところだったのか、また、どのような部分が良かったのかを紹介してみようと思う。残念ながら、母校に存在していた美術コースは既に募集を停止し廃科となっているた…

結局、現実でもインターネットでも疲れる

「個人的な記録の公開」と「人との交流」のふたつを主な目的としてしばらくインターネットを利用してみて、特に後者に関して考える機会が増えた。それで、私は半匿名のまま長く続く人間関係とやり取りには、あまり価値を見出せないのだとなんとなくわかった…

小説同人誌(A6判・文庫サイズ)制作時のメモ

オリジナルの小説同人誌(フィクション短編集)を作ってみた際の記録です。この時は電子書籍版として別のPDFを作り、それから紙本の入稿用データを改めて用意しました。以下は、今年秋の文学フリマ東京へ出品するための個人的な判断材料に。基本情報・サイズ…

画面越しに眺めているだけの人を、まるで友達のように感じてしまう心理

いわゆるブログ記事でも、他のウェブ上の呟きでもなんでも構わない。書かれていること自体や、文面から滲み出る発信者の考えに惹かれたり共感したりして、あるいは単純に興味をそそられて、けっして短くはない期間その動向を追っている人というのが幾人もい…

鑑賞後感想メモ《劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト (2021)》

※作品の内容や詳細に言及しているネタバレありのメモです。ある日、友人からLINEによる長文のメッセージが送られてきた。内容を要約すれば、アニメ「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」を視聴しなさい、という勧誘に尽きる。私はそれから監督の古川知宏氏を調…

すべてがどうでもいいと感じられる時:個人的な鬱と過眠の関係について

人生や人間という存在に何の意味も価値も見いだせないとき、それでとても苦しいとき、けれど状況を好転させようと懸命に努力しているところへ「考え方さえ変えれば楽になれる」「何かに夢中になろう」なんて言われてもまったく説得力はありませんよね。どう…

繊細かつ鋭い歌詞が魅力的なイギリスのシンガーソングライター、ローレン・アキリーナ (Lauren Aquilina) の楽曲

留学生時代、ロンドンで暮らしていた頃にはじめてその存在を知ってから、今に至るまでずっと聴き続けている歌手の楽曲がある。私と同い年のシンガーソングライター、ローレン・アキリーナ(Lauren Aquilina)。両親はマルタ共和国出身で、イギリスの都市ブリ…

「私はこうして鬱から回復しました、だからあなたもきっと大丈夫」という、根拠のない言説にはうんざりです|かつての当事者として

「しばらく鬱状態だったけれど、○○をしたら症状が大幅に改善した! 他の皆もそうするべき」とか、「こういった工夫をすれば精神の状態が安定する」みたいな発言が世間でやたらともてはやされるのに、心底うんざりしていませんか。私はしている。もう、大いに…

【紫外線・花粉対策】試しにZoffのPC眼鏡(兼サングラス)を使っている

最近、Zoffのブルーライトカット眼鏡(35%)を買ってみた。そもそもブルーライトとは可視光線の一種で、なかでも波長が短く、強いエネルギーを持っている光のことらしい。テレビやパソコン、スマートフォンの画面からも放射されており、場合によっては疲れ…

【初心者向け】生活に万年筆を~仕事でも趣味でも、より書きやすい筆記具を探して

仕事の取材でメモを取ったり、趣味で書いている一次&二次創作小説の構想を練ったり…… あるいは本を読みながら内容をまとめるなど、とにかく筆記具はよく使う。主となるのは、だいたい限界まで尖らせた2Hの鉛筆か、持ち手が細軸の軽いシャープペンシル。けれ…

記事を寄稿しました:熱海の坂道と、レトロな建築群に誘われて。気が付くと旧糸川赤線の岸辺へ…… - WEBメディア〈すごいお雑煮〉へ

先日webメディア〈すごいお雑煮〉さんにて、熱海散策中に遭遇したレトロな建物や、昔の遊郭跡を覗いてみた記録を掲載していただきました。熱海には何度も足を運んでいるのですが、行くたびにまだ開拓していないエリアの存在に気付かされるので、全く飽きませ…

【終了しました】自作の短編集《彷徨する窓》の電子書籍を販売します

昨日やっと、諸事の合間にちまちま執筆を進めていたものが完成したので、ひとまず開設したBASEのショップにて電子書籍としてPDFデータを販売してみます。小説で、内容としては主に「存在しない場所・物事」の見聞録になっています。どこでもない国々で見聞き…

趣味に生きる人間が『好き』を楽しめない時期はとてもつらい

人生がしんどい、存在がしんどい、そんな根源的な辛さをわりと頻繁に感じる。理由など分からないが面倒な人間なのだ、自分は。こればかりは外野から何を言われたところでどうしようもない。とはいえ、この世に生きる大多数の人だって、軽いか重いかにかかわ…

境界線の向こう側で行われる営み:映画《ミッドサマー (Midsommar)》の感想と覚え書き

アリ・アスター監督の映画《ミッドサマー》を見た感想と、監督のインタビュー記事や解説を読んで考えた事色々。ごく個人的かつ偏った見解です。※物語の内容・場面・登場人物に言及しているのでネタバレ注意。監督がインタビューの中で「ダニーには私自身がた…

お茶の時間に囚われる:時に食事も "tea" と呼ぶ彼らに倣えば

私にとって、元気――というか、活力の源は間違いなく「お茶の時間」だ。日常の中にそれがあるから何とか生きていられる。叶うならば、延々とお茶会をしていたい。そこが洋室でも和室でも、一人だろうと複数人いようと構わない。飲むものと食べるものを机の上…

記事を寄稿しました:「会社員なんて絶対できない」思考だった私が、少しだけ自信を持てるようになるまで - WEBメディア〈りっすん〉へ

外部で執筆した記事の紹介です。今回はご縁あって、webメディア〈りっすん - はたらく気分を転換させる深呼吸マガジン〉さんにて、「会社員として働くこと」について書いたものを掲載していただきました。昔の自分からは、とても想像できないような場所で働…

『選ばれし者』と『選ばれざる者』の物語が好き

選ばれし者(The Chosen One)という大層な響きの言葉を聞くと、何だか心がムズムズしてくる人……は読者の中にもきっと少なからずいる。それが好意からなのか、はたまた嫌悪からなのかはまだ判断せず、据え置いておこう。ごく個人的な話になるのだが、最近は…

無価値な現状を認め、受け入れる|自己肯定感を捨てて

人間はただ生きているだけで、そこに存在しているだけで価値がある――なんてものは嘘も嘘、大嘘だ。それは、世の人間のうちほんの数%が享受できる特権であって、残りの大多数は適切な努力をしなければ、同じ土俵にすら上がれない。確かに生きているだけで、…

薪ストーブという魔法の箱

肌寒い季節が刻々と近づいてくると、私は「薪ストーブ」の火をしばしば脳裏によびおこす。有史以来、人間は炎に代わる様々な方法で暖をとってきた。直に焚き火のまわりを囲んでいた頃から、暖炉の発明、火を利用した蒸気や温水のシステムにつづき、新しく利…

自分が会社で働くなんて、到底無理だと思っていた

現在の職場に勤めはじめてから、約半年の期間が経過した。ちょうどお正月の少し前頃から本格的に業務に携わっているので、この年は新しい仕事との出会いで幕を開けた、といっても過言ではない。何というか、本当にあっという間だった。必死にしがみついてい…

とても正気じゃ暮らせない世界で、静かな熱狂の麻酔を切らさない:HSPの生存戦略

HSP(Highly Sensitive Person, 直訳すると「とても敏感な人」)という言葉の知名度は、少しずつ上がってきているように思う。それに伴って、「自分はHSPだ」と自認する人の数も増加しているのではないだろうか。これは米国の心理学者・アーロン博士が1996年…

記事を寄稿しました:「気分循環症」という厄介な性質 - WEBメディア〈ダメです.〉へ

何かとても嬉しいことがあって、天にも昇るような心地がする。またはひどく悲しい出来事に遭遇して、どん底まで落ち込んでしまう――。このように、目の前で起こったことに反応して人間の喜怒哀楽が変化するのは正常なことだ。だが、もしも自分の感情や気分が…