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彷徨する自由帖

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【パソコン作業のお供・紫外線対策】試しにZoffのブルーライトカット眼鏡を使っている

最近、Zoffのブルーライトカット眼鏡(35%)を買ってみた。そもそもブルーライトとは可視光線の一種で、なかでも波長が短く、強いエネルギーを持っている光のことらしい。テレビやパソコン、スマートフォンの画面からも放射されており、場合によっては疲れ…

ペンションの廃墟 / 必要ではなくなったもの、の行方 / 風に花

もう使いもしないのにずうっと部屋の中に置いてあるもの。そのうち捨てようとしているものと、結局は捨てられなさそうなもの。あるいは疎遠になってしまった友達や、知り合い。その気になれば連絡先を探し出すことは容易だが、わざわざ行動を起こしてまで維…

ポーラ美術館|企画展《Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年》とレストランのコラボメニュー

ポーラ美術館で2021年4月4日まで開催されていた企画展は、《Connections ―海を越える憧れ、日本とフランスの150年》と題され、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本とフランスの二国でどのように文化の交換がなされていたかを美術作品から読み解くものだ…

定期的に過去を清算したくなる理由は

定期的に人間関係をリセットする癖、あるいは症候群……とでも表現するべきか。今までかかわりのあった人達との連絡手段をとつぜん絶ったり、次の移動先を告げずに所属していた組織を去ったりして、その都度違う場所でまったく新しい関係性を築こうとする性質…

空を仰いで想うのは:星の王子さまミュージアム・箱根 サン=テグジュペリ

フランスの都市リヨン生まれのアントワーヌ・サン=テグジュペリ(1900~1944)は、優秀な成績を残したパイロットであり、また寡作ながら深く心に刻まれる作品を生み出した作家でもある。代表的な「星の王子さま」は私にとって本当に重要な物語で、今までに何…

旧フランス領事館公邸の遺構を覗く|横浜山手の丘散歩

港に面した土地には、故あって外国由来の名前を授けられた小路やら、橋やらが本当に多くある。南の長崎はオランダ坂、そして神戸は人名風のハンター坂にトーマス坂など、例を探せば枚挙にいとまはない。横浜・山手の一帯も例に漏れずそのうちの一つだ。なか…

《義血侠血》泉鏡花 - 巡り合わせの妙と、下された評決の先に残る絆|近代日本のロマン主義的文学作品

泉鏡花の小説、また戯曲は、第一に取っつきにくい。そしてどうにか取っついたとしても、読み進めるのが難しく、かつては紐解こうとしたけど断念してしまった。あるいはとにかく表現が晦渋だ。……などなど。現代、令和の時代を生きる読者にとって、鏡花の作品…

軽く体調を崩すと「許された」ような気がする

具合が悪いといえど、目を開けていられないほどではなく、全く身体を動かせないほどでもない。その状態が、まるで免罪符のようだと思う。どこからか「お前は休んでも構わない」と告げられている気がする。今は行動を起こさなくてもよいのだと。特に異常のな…

某長編小説、万年筆とインク、それから少し古い文字……新しく興味を持ったこと

この1年で、自分の暮らしがどんな風に変わったか。また、日々どんなことを考えていたのか。そう問われて思い浮かべるものは本当にたくさんあるのですが、とりあえず嬉しいことに「退屈とはほとんど無縁だった」と言ってよいでしょう。旅行に行けないとか洋館…

伝声|自働電話

売り言葉に買い言葉、勢い余って「家」を飛び出すことなど頻繁にある。それ自体は別に珍しくも何ともないし、大抵の場合しばらくすれば原因すら忘れてしまうものだが、今回は内容が内容なだけに簡単にはいかなかった。そういう心のまま「こちら側」に来るの…

《横浜三塔》などの歴史的建造物から感じる明治・大正期の雰囲気 + 外食記録(横浜駅・新横浜駅)

横浜市中区には、現在《横浜三塔》の愛称で呼ばれている、見どころの多い代表的な歴史的建造物が建っている。神奈川県庁本庁舎、横浜税関本関、そして横浜市開港記念会館がそれにあたり、どうやら昭和初期のころに外国船員がランドマークとして名前を付けた…

【初心者向け】生活に万年筆を~仕事でも趣味でも、より書きやすい筆記具を探して

仕事の取材でメモを取ったり、趣味で書いている一次&二次創作小説の構想を練ったり…… あるいは本を読みながら内容をまとめるなど、とにかく筆記具はよく使う。主となるのは、だいたい限界まで尖らせた2Hの鉛筆か、持ち手が細軸の軽いシャープペンシル。けれ…

伊能忠敬の旧宅がある千葉県・佐原 - 川沿いの町並み保存地区と裏路地|小江戸散策(2)

岐阜の大垣しかり、この佐原もしかり。自分が歩いていて楽しいと思うのは、やっぱり水のある町なのだ。水路や運河はもう一つの通り道。飛脚、馬、自動車が行き交う地上の路から直角に逸れて、雁木を下りると細い曳舟が待っている。たとえ道路に沿い、全く同…

「カイ少年」へ

子供が冬の澄んだ夕空を見上げて、そこへ稲妻のように走った大きな亀裂を幻視する。素知らぬ顔で横切る飛行機の向こう側、ああ鏡が割れたのだ、と思った瞬間にはきっと、もう忘れている。それでも破片はあまねく地上に散らばっただろうし、いつか実際にひと…

埼玉県・川越の町で、近代の蔵造り建築の特徴を探して歩く|小江戸散策(1)

川越の目玉ともいえる一番街の大通りに辿り着く手前で、一軒のそば店に出会う。魅力的、かつ典型的でお手本のような看板建築だった。看板建築とは町家、商店の正面のみを平らな板のように見立てて装飾を施し、行き交う客の目を惹くような意匠にしている建築…

寝ても覚めても

お久しぶりです。最近当ブログの更新は滞り気味ですが、実はその最たる理由は「小説を書くのが楽しすぎて、ほとんどの時間をそれに費やしている」からなんですね……! いやはや、これは大変な沼でした。新しい辞典を買ったり資料を集めたりと、相当に充実した…

東京・下町風俗資料館は不忍池のほとり|明治・大正・昭和の庶民生活が伺える模型の数々

小野不由美の小説《東亰異聞》で「鰯の頭」という言葉を目にしたとき、それが玄関口に飾る魔除けのことだ、とすぐに分かったのは、上野の下町風俗資料館で展示を見ていたお陰だった。私の住んでいる地域にはあまりない風習だったので、それまで存在をほとん…

滝の音が響く瀋秀園(しんしゅうえん):大師公園の片隅にある中国式自然山水庭園

// 参考サイト: 川崎大師Webサイト 大師公園(公式サイト) 先日、川崎大師の方へと足を伸ばした。 外出自粛の影響で人気のない参道を歩いていると、両脇に並ぶ塩飴や煎餅の店から呼び込みの声をかけられるのが、非常に気まずい。なぜなら周囲に誰も居ない…

厚木市古民家 岸邸|美しい色の窓硝子や細部の意匠……明治・大正期の面影を強く残す豪農の家

本厚木駅北口からバスを利用して、約30分。決してアクセスが良いとは言えず、神奈川県内在住でないとなかなか訪れにくい位置にあるが、時間をかけても見に行くに値する近代の邸宅が厚木市にある。建物は古民家岸邸、あるいは旧岸家住宅と呼ばれており、平成1…

熱海随一の和洋館《起雲閣》を訪ねて|大正~昭和初期の富豪の別邸であり、後に文豪も宿泊した旅館

JR熱海駅から徒歩25分程度、ちょうど糸川と初川の間あたりに、広い敷地を持つ立派な元別荘がある。周囲をぐるりと塀に囲まれているため、高台から見下ろすか、実際に中に入ってみないとその容貌は伺えない。現在の名前を「起雲閣」というそうだ。ここは実業…

記事を寄稿しました:熱海の坂道と、レトロな建築群に誘われて。気が付くと旧糸川赤線の岸辺へ…… - WEBメディア〈すごいお雑煮〉へ

先日webメディア〈すごいお雑煮〉さんにて、熱海散策中に遭遇したレトロな建物や、昔の遊郭跡を覗いてみた記録を掲載していただきました。熱海には何度も足を運んでいるのですが、行くたびにまだ開拓していないエリアの存在に気付かされるので、全く飽きませ…

理想と倦怠と諦念、そして捨てきれない希望

自分にとって…… 旅行や散歩に行ったり、建築に心寄せたり、本を読んだりするのは、全て素晴らしい物語を探すための行為に他ならない。そこから得られる「尊い何か」を、私はこよなく愛している。物語に触れるたび、描写されているものをそのまま体験する感覚…

新潮文庫版《十二国記》を一気読みする至福 - 王と麒麟と国、そして民衆の物語

君の好きそうな、ぐっとくる主従関係が描かれているよ——と教えられて、その長編小説に脇目もふらず手を出した。結果、ものの見事に落ちてしまったのだ。底の見えないほど深い深い沼に。ステイホーム期間中に、全巻を読みました。十二国記は1991年に刊行され…

旧前田侯爵邸|英国の雰囲気を纏う駒場公園の洋館

夏の爽やかな緑を抜けると、忽然と館の入り口が現れる。英国カントリーハウスを彷彿とさせる煉瓦の外観、車寄せ、そして……玄関右に聳え立つ、とんがり屋根。東京都目黒区の一角、格式の高そうな住宅群に囲まれた駒場公園内には、重要文化財に指定された昭和…

旧岩崎邸庭園|代表的な明治時代の洋館と秋の庭

正面玄関上には、天辺に風見鶏をいただく美しい塔屋。近代の洋館と聞いてこの旧岩崎邸の名を挙げない者はまずない。そのくらい広く知られている場所だし、建物自体も素晴らしく、何度でも足を運びたくなるような魅力に満ちている。土日祝日などは混雑のため…

【終了しました】自作の短編集《彷徨する窓》の電子書籍を販売します

昨日やっと、諸事の合間にちまちま執筆を進めていたものが完成したので、ひとまず開設したBASEのショップにて電子書籍としてPDFデータを販売してみます。小説で、内容としては主に「存在しない場所・物事」の見聞録になっています。どこでもない国々で見聞き…

蒼穹の大山阿夫利神社へ雨乞いに - 神奈川県・伊勢原探訪

どこか標高の高い場所へ行こう、と思い立ったのに、さしたる理由はなかった。……強いて言うなら、空気がひどく乾燥していたからかもしれない。昨年の1月末から2月にかけて、かなり長いあいだ、雨の降らない時期があったことを覚えている。あまりにも湿気が足…

人を喰う城郭

音を吸う存在としてよく話題に上るのは雪だが、実際のところ、石も似たようなものだと思う。特に、柔らかいもの。表面が磨かれておらず微細な穴が開いていたり、経年による風化で、少なからず傷が付いていたりするものが。それに気付かされたのが多分この場…

復元された出島の建築物~オランダ・日本間の貿易と鎖国期の面影|長崎市旅行(5)

長崎の出島。そこは200年以上もの長きにわたり機能した、鎖国中の日本において唯一公的な港だった。特にオランダ東インド会社との貿易の重要な拠点として。またその少し前、島原・天草一揆の勃発する直前には、ポルトガル人を収容していたこともある。人や物…

当ブログの総記事数が100件になりました

タイトルの通り、ブログの総記事数がようやく100件になりました。祝。2年前の1月から書き続けてこれなので超・亀更新です……。しかし、そもそも此処は大学の課題の合間、訪れた旅行先の記録が残せればいいなと思って始めたものなので、それも当然かと。徐々に…