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彷徨する自由帖

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雑記

他の項目に分類できない記事

圧倒的な「『無意味』という虚無のベーグル」を調理する方法は? - 映画《エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス》他

友達にすすめられて、ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートが監督を務めた映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(Everything Everywhere All at Once)」を観てきた。略してエブエブと呼ばれている。同時に、その直前に手に取って…

昭和後期×オカルトブームADV「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」感想

ホラーミステリーADV「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」をプレイした。いつもは明治・大正時代から昭和"初期"にかけて生まれた近代遺産を巡ったり、当時の文化に思いを馳せたり、関連する文学作品などを楽しんだりしているこのブログの管理人。パラノマ…

小説作品が「不快なものを見て消費したい方にオススメ」という言葉で紹介され、出版社側のKADOKAWA公式がそれを特に是正せず引用していたこと

「限られた人生の時間を、わざわざ不快なものを見て消費したい方にオススメ」……この言葉が組み込まれた投稿を引用し、それに便乗する形で、公式アカウント「KADOKAWAさん@本の情報」により6つの作品が紹介された。これといった語句の訂正などが行われること…

記事を寄稿しました:以前は名の知れた歓楽街、柳ヶ瀬。その隆盛を偲びつつ商店街の小路を歩く - WEBメディア〈すごいお雑煮〉へ

久しぶりに外部で執筆した記事の紹介です。先日、webメディア〈すごいお雑煮 - 地味に役立つニュースサイト〉さんにて、岐阜旅行中に見つけた一角「柳ヶ瀬商店街」を紹介したものを掲載していただきました。以下が記事へのリンクになります。まず、念願だっ…

これまでの【海外旅行・散策】記事まとめ

掲載している国はイギリス、ノルウェー、エジプト、マルタ、ウズベキスタン。一部、イギリス留学期間中(2016~2018)の散策を後に記録したブログも含みます。ここにあるのはすべてが読まれてほしい記事、大切な思い出の証明。まだここにまとめられていない…

例えば赤い貝殻や、角が取れて氷砂糖じみたガラス、陶磁器類の欠片とか

// 風速が5メートル程度ある晴れた日に、沖から寄せる波が砂浜を噛む音は、少し離れたところに居る人間の声を簡単にかき消すくらい大きいのだと知った。 威嚇をされている。 わざわざ干潮の時間に合わせて行った背景もきちんと見抜かれていたはずで、ざざん…

文章を寄稿しました:白昼の歓楽街、取り残された街 - 青春ヘラver.6〈情緒終末旅行〉へ|文学フリマ京都7

この度どういうご縁があったのか、大阪大学感傷マゾ研究会さんからお声掛けくださり、そちらの会誌「青春ヘラver.6 〈情緒終末旅行〉」に文章を寄稿することとなりました。2023年1月15日に文学フリマ京都7で頒布する同人誌で、ver.1から順に刊行されている…

病的な飽き性による驚嘆すべき「ブログ継続5年目」の感慨

「昨日はあれほど欲しかったものが、今日になってみると、もう欲しくなくなる」そういう難儀な性質を人格に内包しているみたいで、もっとひどい場合では、例えばほんの10分前に死ぬほど実行したかったことをいざやろうとすると、もう考えるのも嫌になってし…

帰省をはじめとする世間の年末年始文化

帰省というもの、大晦日の挨拶、年賀状の歴史など。 ◇ ◇ ◇ 高校時代にいわゆる満員電車で通学していた記憶はかなりの悪夢として若年期の記憶に刻まれており、その影響もあるのか、ラッシュという言葉(もちろん、入浴剤や化粧品を販売している会社の名前では…

【文学聖地&近代遺産】ごく個人的な物語を往来するための巡礼記録:2022年

これまで1度も歩いたことのなかった土地の数々へ、2022年も足を運んだ。「足を運んだ」というよりか「足を使って自分の身体をせっせと遠方へ運んだ」とも表現できる。各種公共交通機関や、乗用車の力を借りながら。まぁ別にどちらでも意味は変わらない。いつ…

【万年筆インク】明治のいろ《新橋色》&大正浪漫《ノスタルジックハニー》|文房具で近代に思いを馳せる

あるとき、好きな「近代の文化」を題材にしたインクが世の中にはあると知ってしまった。ブログに上のようなカテゴリーを設けている部分からも分かるように、私は明治・大正期の洋館をはじめとした建築物を訪問したり、近代化産業遺産が生まれた背景や、それ…

《落下の王国 / The Fall (2006)》- 録画して何度も鑑賞している映画

2020年12月8日に地上波の番組「映画天国」内で放送された、落下の王国(2006)。原題はThe Fallといい、ターセム・シン氏を監督に据えて制作された、インド・イギリス・アメリカの合作映画だ。 これを放映時に録画して以来、休みの日になると飽かずに繰り返…

「夏目漱石が "I love you" を『月が綺麗ですね』と訳した」という伝説には典拠となるものがない - 曖昧なまま広まらないでほしい文豪エピソード

「夏目漱石が、英語における "I love you" を『月が綺麗ですね』と日本語に訳した」という言説には、出典がない。現時点でどこにも見つかっていない。どこにも証拠がない事柄を、さも「真実」であるかのように吹聴するのは、果たしてよいことだろうか。私は…

抽斗の奥から、昔の手帳を取り出して中身を読む

抽斗の片付けをしていて、異なる段を開けるごとに「手帳」が出てくると気が付いた。手帳。何かを書き込むための冊子であり、高校入学から現在に至るまで、年度ごとに新調しながら私がいつも欠かさず持ち歩いているもの。基本、カレンダーの欄には予定が、自…

抽斗の奥から出てきた身に覚えのない万年筆が、驚くほど手に馴染む(なぜ?)

いにしえの時代から仕舞いっぱなしのものと、比較的新しい世になってから仲間に加わった文房具の交々が、時には整然と、またある時には雑多に横たわり、私が手に取るまで黙って行儀よくまどろんでいる。いや、むしろ爆睡している。肩を掴んでゆすぶっても、…

優秀賞に選ばれました:特別お題キャンペーン「好きだった給食メニュー」に投稿したチリコンカンについての文章

2022年初夏に開催されていたOisix(オイシックス)×はてなブログの特別お題キャンペーン。ふたつお題があるうちの「好きだった給食メニュー」に私が投稿した記事を、今回の「優秀賞」10作品のひとつに選んでいただき、5,000円分のAmazonギフト券もいただくこ…

「古書店街の橋姫々×秋葉原和堂 コラボカフェ」で遊んだ記録|漫画喫茶・ネットカフェ

コラボカフェ企画が開始されてから約1週間が経ち、先日、退勤後に秋葉原和堂さんへ足を運んだ際の記録。橋姫をすすめてくれた友達と遊びに行ってみた。最寄りの地下鉄駅、東京メトロ銀座線4番出口の階段から出ると、すぐ店舗に至る看板が見つかる。まずは受…

The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の香水《The ORIGINAL 22》と《The PREMIUM 04》の感想

オイル香水専門店・The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の商品のうち、オリジナル22番とプレミアム4番ふたつの感想です。参考になるようなら過去の関連記事もぜひ。

当選したはてなブログのステッカー、届きました

週刊はてなブログのキャンペーンで「オリジナルステッカー」のプレゼント抽選があり、なんとなくポチっと応募しましたら当選したとのことで、先日自宅のポストに投函されておりました。ありがとうございます! 具体的な用途と言われても正直思いつくものがな…

近代建築系のみを記録する用Twitterアカウントを作りました

タイトルの通りです!雑多な記録や言葉による表現など、それらとは分離しておいた方が今まで訪れた近代遺産の見返しが楽だったので、既存アカウントとは別にもうひとつ作りました。建物の名称と建築年代、わかれば設計者、また簡単な特徴を添えて写真を投稿…

大正ミステリーBLG「古書店街の橋姫」感想メモ・聖地関連

ゲーム中に元ネタとして散りばめられている要素を見つけるのとか、今までに訪れた近代遺産が背景スチルのモデルとして登場するのに気が付くのとか、シナリオ以外の部分でもわりと楽しめた。公式サイトの「奥付」ページで読める後日談、実際にはもうほとんど…

常に頭の中が忙しい|ブログを書き始めて4年目になりました

2018年の1月22日、このブログに最初の記事が投稿された。留学生時代のイギリス、現地の郊外で経験した小旅行と、土地について後から調べたことの記録だった。あれから4年が経過した今でも、私はこうして同じブログを更新し続けている。基本的に、いつも頭の…

記事を寄稿しました:前世の友達が飛び出す、近江八幡 - WEBメディア〈サンポー〉へ|日帰り滋賀県・近江八幡散策(5)

外部で執筆した記事の紹介です。先日、webメディア〈ジモトぶらぶらマガジン サンポー〉さんにて、滋賀県・近江八幡散策中に遭遇したとある看板、通称「飛び出し坊や」について書いた記事を掲載していただきました。以下が該当ページへのリンクになります。

The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の限定香水《ラプンツェル》と《The CHOCOLATE #2》感想

オイル香水専門店・The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)が2021年に発表した期間限定商品のうち、「ラプンツェル」と「The CHOCOLATE #2」の感想です。特にラプンツェルは10月6日に発売されてから、11月中旬に異例の追加販売が行われる…

英国ペンハリガン(Penhaligon's):セントライブラリーに入っていた香水の印象

上の記事に引き続き、今日も海より広い香水沼の浅瀬で、ゆるゆると手の届く範囲のものを取り寄せて楽しんでいます。ここに記録しておくのは、ペンハリガンが展開しているもののうち「ルナ」と「クララ」の他にも試してみたミニサイズのディスカバリーセット…

オイル香水専門店 The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の商品からおすすめ5つ

自宅で過ごす時間の長さにともない、作業中の気分転換に香水をつける機会が増えました。これがとても楽しいんです。家なら他人が同じ空間にいないので、いわゆる香害となり、不快な思いをさせてしまう心配もありません。まるで小説を読むように香りから情景…

回答しました:はてなブロガーに10の質問|10周年特別お題

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」企画が開催されていたので投稿してみます。

清めたり呪ったり - 日本語と英語にある「地面に塩をまく」にまつわる慣用表現の違いについて

葬儀業界の片隅で仕事をしていると、お清めの塩の存在について思いを巡らす機会がたびたびある。現在ではさまざまな理由で、会葬後の参列者に塩を配らない場合も増えているようだが、ひと昔前はより一般的な風習だっただろう。死にまつわるものを不浄、穢れ…

魅惑のラム酒とバニラ、秘密の女・クララ|ペンハリガン (Penhaligon’s) のポートレートから

英国、という以外には場所も時代も不明などこかに佇む、中世盛期に建てられた大きな邸宅にはある貴族の一家が住んでいた。彼らはそこで多くの使用人を抱えながら、実にイギリス上流階級らしい生活を送っているそうだ。一見すると単に優雅で平穏な毎日が営ま…

英国ペンハリガン (Penhaligon's) のフレグランス、ルナの香り|愛用品たち(2)

いろいろな香水を楽しむのが好きだけれど、基本、使う頻度も量も少なくて、集めたアトマイザーのサンプル(2mlくらい)ですらぜんぜん減らない。一般的に売られているものは50~100mlのものが多く、とても新鮮なうちにすべてを使いきれない……。そんな筆者で…