某ジャンルの二次創作で小説同人誌(実物は頒布せず内容を無料公開)を制作した経験を踏まえ、その次にオリジナルの短編集を作ってみた際の記録です。
この時は電子書籍版として別のPDFを作り、それから紙本の入稿用データを改めて用意しました。
以下は、今年秋の文学フリマ東京へ出品するもののための個人的な判断材料に。
紙などの基本情報
・サイズ:A6(文庫本と同じ105×148mm)
・表紙・裏表紙:コート紙にクリアPP加工
・本文用紙:淡クリームキンマリ72.5kg
・遊び紙:タントTS-10 P-67(レースに植物の蔦がエンボス加工されているような手触り。色はほんのりグリーン)
・印刷所:プリントオン株式会社さん
ページ設定(wordで作成)
・全60ページ、約18000字
・サイズ:111×154mm(挿絵のタチキリ印刷のため、実サイズよりも縦横6mmずつ大きめ)
・章タイトルフォントサイズ:14pt
・本文フォントサイズ:8.5pt(游明朝)
・1ページにつき39文字×15行
・余白:上下19mm、左右17mm
・行間:1.15
wordで作成したファイルをPDFにする際は、ファイル→名前を付けて保存→形式でPDFを選択。この時、フォントの埋め込みを行っておく。
表紙・裏表紙や奥付はPhotoshop, Illustrator, Canvaで作成。入稿には印刷所のテンプレートを使用。
感想
市販されている文庫の本文、特に文字サイズが比較的小さめの作品と比べてみて、上下左右の余白はあと1mmずつ狭くてもいいかもしれないと思った。それで本文のフォントサイズを9ptくらいにしてみるとか。
他のサイズでも本を作ってみたいけれど、文章がメインなら文庫(A6判)以外はあまり考えられないというか、手になじまない感じがする。たとえば旅行記やレポなどで写真を多めに掲載したり、横に説明を添えたりするならA5以上の方が適しているんだろうか……。
いつか写真メインのものも出してみたい。
あとは自分で何回も読み返そうと、べたべた触っても大丈夫なように表紙をクリアPP加工にしたら、きちんとツルツルかつ丈夫になった反面で好きな(落ち着いた感じの)素材感ではなくなってしまった。
前に、別の文庫本でOKミューズコットン163kgを使った際は印刷が剥げやすい印象だったので、そこにマットPP加工などを施してもらったらよさそう。
他はおおむね満足だったので、上記の設定を大幅に変えることなく次の本も制作する予定。