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彷徨する自由帖

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「古書店街の橋姫々×秋葉原和堂 コラボカフェ」で遊んだ記録|漫画喫茶・ネットカフェ

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  ゲーム本編(18禁)初回プレイ時の感想はこちら:

 

 コラボカフェ企画が開始されてから約1週間が経ち、先日、退勤後に秋葉原和堂さんへ足を運んだ際の記録と感想。橋姫をすすめてくれた友達と遊びに行ってみた。

 最寄りの地下鉄駅、東京メトロ銀座線4番出口の階段から出ると、すぐ店舗に至る看板が見つかる。まずは受付でコラボカフェ利用の旨を伝えて案内してもらおう。ちなみにこの日は、夜にカフェスペースでイベントが開催されていたため、例外的にカフェのみの利用でも個室へ案内されることになっていた。

 基本ルールは1人につき、フード・デザートメニューから1品、ドリンクメニューから1品ずつの2品注文できる制度で、混雑していなければいちど精算を済ました後に入り直せる……という感じ。

 私達もそれに倣って、それぞれ2品を完食した後に支払いをし、空席があったので再度入店、という形をとっている。木曜日の19時以降はわりと空いていた印象。受付で渡されたQRコードを手持ちのスマートフォンで読み取り、オーダーする形式だった。

 

 

 最初の注文は2人とも「玉森特製オムレツライス」と「ドグラ・マグラフロート」に。

 いや……これ……なんか絵面が滅茶苦茶面白くないか!? と私は写真を撮っていてものすごく楽しかった。元ネタである同名の小説、夢野久作「ドグラ・マグラ」の冒頭で、巻頭歌に続く文の書き出しが以下なのだが、

 

…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。

 

(角川文庫「ドグラ・マグラ(上)」(1976) 夢野久作 p.5)

 

 完全に「その感じ」がぴったりで笑う。直後は主人公が眼球をグルグルさせる場面でもあるし。

 もはや、机に備え付けてあるランプですらそれっぽい。

 

 

 一口にオムライスと言っても色々な種類がある。例えばとろとろしたものと、そうではないもの、など。

 今回のコラボメニュー「玉森特製オムレツライス」は、卵部分がうすい掛け布団のように焼かれ、ケチャップライスをきっちりくるんでいる堅実なタイプだった。玉森くんがせっせと巻いてくれたのだと思うとかなり感慨深い。

 普通に仕事を終わらせてから夜に向かったので、空腹によく効いた。おいしいし、付け合わせのごろごろしたカボチャなども含めてボリュームがあり、助かる。野菜はほんのりバターの風味がした。

 

 

「ドグラ・マグラフロート」の方はてっぺんのぱっちりした目玉がキュート。これはマシュマロでできていて、生クリームの土台で支えられている。

 ちなみに濃い紫色のブドウ味アイスは、なるべく早めに食べないと容赦なくどんどん溶けてくるから要注意。食事のあとにゆっくり……と思っているとグラスのふちから血のように垂れ、かなり凄惨な見た目になる。

 アイス部分だけでも先に食べておくか、少しずつソーダに溶かしておくと安全かもしれない。

 ソーダ水の底に青いシロップが溜まっているのでかき混ぜた。その前の2色に分かれていた状態も綺麗。爽やかな味で、甘さが控えめなのは個人的にかなりありがたく、これならご飯と一緒に頼んでも全然大丈夫。

 

 

 

 

 1人2品ずつの注文分を完食したので、ルールに則って一旦精算を済ませ、ここで入店し直した。混雑している場合はそのまま退店となるので、空いていてラッキー。

 今度は「エクレールのブレンドコーヒー」をドリンクメニューから選び、加えて上の写真は友達が頼んだ「水上のおしるこ実家味」。コーヒーには女給メイコのハンカチ風コースターがついてきて、おしるこの赤い番傘も持ち帰り可。

 ちなみにお餅は色々な意味で水上と縁がある食べ物なのだが(該当エピソードは未プレイの方のネタバレになりそうなので伏せます)あ、それをコラボカフェのメニューに選ぶんだ……? という疑問が湧いてきてかなり面白い。ゲーム原作者先生の鬼畜な片鱗が見えるようで。

 上に金箔が散らしてあるところとか、塩昆布と金平糖、お茶が添えてあって色々な味を少しずつ楽しめるところとかが良いと思った。舌が飽きないし満足する。

 

 

 で、私が注文した「川瀬の畜生飯」なのだが、再現度が高すぎて、配膳された瞬間はまだかろうじて形を保っていたのに握り飯が爆発した(指一本触れていない)ため笑いをこらえられなかった。これはむしろ作るのが難しいと思うし、無造作に煮干しが刺さっているところまで忠実なのが本気を感じる。

 何より肝心の味が普通においしいから反応に困る(嬉しい)。白ご飯は温かくて粒もやわらかく、中心部分におかかの具が埋め込まれており、たくあんや味噌汁、かつおぶしと絡んでいるオクラの付け合わせと一緒に食べると胃袋が安心する錯覚すらおぼえた。毎日食べても良いくらいだよ、帝大生さんの畜生飯。

 そして風コースター付きの「エクレールのブレンドコーヒー」は個人的におすすめ。日頃からわりとコーヒーを飲む人間なのだが、これは全然薄くなく、深みのある味で嬉しかった。表面がうっすら泡立っているところからも新鮮さが伺えて。

 

 

 個室ブースの廊下を進むと、9番の内部があの梅鉢堂2階、「玉森の部屋」の再現になっている。

 カルスピのポスターと包装紙が貼ってある下には例の原稿も散らばっているし、壁に服がかけてあるし、作中の水上の台詞どおり「金魚を素手で掴むなよ」って呟きたくなるな。窓(ここにはないけど)の向こう側から……。

 総括してとても楽しいコラボカフェだったのに加えて、今度は通常営業時にも利用したいと思わせてくれる場所だったと思う。漫画喫茶やネットカフェって避難場所のような印象があり、以前はそこでのんびりくつろげる想像がなかなかできなかったのだが、秋葉原和堂さんは入りやすく居心地も良かった。

 何より通常メニューの食事やドリンクがまあ、おいしそうなのだ。読みたかった漫画を一気読みとかしながら好きなだけ飲み食いしたいもの。

 

 

 そして最後に自分たちのいた個室と、洗面所の写真など。

 かわいかった。

 

公式サイト: