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オイル香水専門店・The PERFUME OIL FACTORY(パフュームオイルファクトリー)の商品のうち、オリジナル22番とプレミアム4番ふたつの感想です。
参考になるようなら上に挙げた過去の関連記事もぜひ。
目次:
The ORIGINAL 22 Musk, Iris
ヨーロッパ地中海沿岸の爽やかな開放感に、アイリスの温かい香りを添えて。あなたを明るく前向きな気持ちに導きます。
~「The ORIGINAL 22 Musk, Iris」のページより
はじめは、湿度の高い温室で花に顔を近づけた時のような香り。さして強くはありませんが青さのような、生の草花の感じが確かにあります。
そこに深みと重さを持たせているのがサンダルウッドなのかも。アイリス(アヤメ)の匂いと組み合わさっているからか、ごく個人的な印象ですが洋服よりも和服に合い、日本家屋の中庭で初夏の空気を感じている印象が……。お風呂上りの石鹸を思わせるところ、白粉のようなパウダリーさもあり。
途中から出てきて最後まで残るのがピーチの部分かも、たとえば寝る前につけると朝にいちばん顕著なのがこれ。甘さはほとんどなく、酸味のある爽やかな果実の風味がある。バニラとココナッツはあまり感じず。
それからリリーのみずみずしさ。
確かに爽やかではありつつも、どちらかというと軽くはなくて、結構しっかりめに香るタイプだなと思いました。外が涼しく乾燥している季節によく映えそう。
トップ:アイリス、ライラック、サンダルウッド
ミドル:ムスク、ラム、ホワイトピーチ
ベース:ココナッツ、ユリ、バニラ
The PREMIUM 04 Ambergris, Champaka, Sandalwood
無邪気なお姫様が、奔放にお城を走り回る愛おしい情景。
~「The PREMIUM 04 Ambergris, Champaka, Sandalwood」のページより
全体的に南国……という感じがして、花が咲き、果実がたわわに実るどこかの島を連想しました。でも陽射しが底抜けに明るいのではなくて、大きな葉の陰に何かが潜んでいるような、妖しさもどこかにある気が。
私の中でのイメージは夢野久作の小説「瓶詰地獄」です。
マンダリンやベルガモットなど柑橘系の香りがかなり強めに吹き抜けた後、人肌か薬を思わせる、アンバーグリスの気配。服の下につけて体温が上がるとこれがわりと主張してくる感じがします。自分から知らないお姉さんの香り……!? と戸惑う。
たまに浜辺の潮風みたい。チャンパカの、濃厚で官能的な匂いが艶めかしさの一端を担っているんだろうか。ちょっとどきどきする。草花の寝台に横たわる女性を脳裏に浮かべた。
最後、ココナッツとウードが木の皮のような渋さをわずかに残していきます。
トップ:アンバーグリス、マンダリンレッド、ベルガモット
ミドル:チャンパカ、ジャスミン、ティーローズ、ラベンダー
ベース:サンダルウッド、エレミ、ココナッツ、ウード
Ambergris,Champaka, Sandalwoodperfumeoil.co.jp